物から作り手が見えた話【感想・Zine It! Vol.5】

手作り雑誌の販売イベント「Zine It! Vol.5」。終了ぎりぎりに会場に飛び込みました。

終了間際でもにぎわってました

売り切れているZineもあった中、気に入ったZineをいくつか購入。以下はその感想です。

今回は5冊

【2014 CINEMARGIN Renewal issue Vol.1】
映画の感想Zine。宮崎県内で公開された作品から取り上げているので「あぁ…これ見たかったんだよ…見てねぇなぁ…」と(映画館にご無沙汰な自分に)がっくりしてしまった一冊です。「これは見なくてよかったな」というような取り上げ方はしていないのもいい。それにしても、いくらスコセッシとはいえ興味がなかった「ウルフ・オブ・ウォールストリート」まで見たくなってきたので責任をとってほしい。

【はたらくくるま】
展示されていた見本には「あとがき」が封入されていなかったので「まさか、実は、実在してたりは、しないよな…?」と若干冷や冷やしたんだけど、やっぱり空想の重機でした。やっぱり東宝特撮からヒントを得たZineでした。パラボラって少年心をくすぐるなぁ。それにしても最近ご無沙汰だった東宝特撮映画を見たくなってきたので責任をとってほしい。

【art A MOTORSHOW】
フォトブックとガイドブックの2冊構成のZine。車好きの二人がTVゲーム「グランツーリスモ」で撮った車の写真(CG)がフォトブック、車への愛を語ったのがガイドブック。受付で注文した際、偶然に作者さんのお一人と対面できたのですが、なんと女性でした。カッチョイイですな!自分の今の車に何の不満もないしスーパーカーはさすがに…。それにしてもガイドブックの中の「いずれ買う車の話をしよう」という惹句がこっちの物欲を刺激してしまったので責任をとってほしい。

【packet story】
ミシン目入りのケースに封印されていて、開けると八角形の版になる凝った作りのZine。角がやけに多いZineに書いてあったのは、角を曲がったことで気づきを得た女性の話でした。なるほど、だからこんな判型なのだな。それにしてもちょっとせつなくなったので責任をとってほしい。

【MESSEAGE FOR U】
ポストカードサイズのフォトZine。手作り感たっぷりなのにピンときて購入。センスのいいフォトZineはやはり一冊は買いたくなってしまう。それにしても写真が撮りたくなったので責任とってほしい。

…と作り手さんたちの責任を無責任に追及してきましたがw、Zineの魅力はコンテンツの出来そのものより、作り手さんが「見える」こと。ものすごく凝るのもよし、「手抜きじゃねーのこれ?」と驚かせる(?)のもよし。

手前のZineが台湾旅行記でした

そんな意味では、今回売り切れで買えなかったけど「あいすべきものたちへ」第2号は波消ブロック製造現場にまで取材したコンテンツファーストな感じだったし、台湾旅行記のZineは紙の一面に写真と簡単なキャプションをモノクロで印刷してホチキスで止めただけのものすごく単純な作り。「これでもいいんだ!」と驚かせるZineでした。

今回も結局買う側どまり。しかし物を作るというのは、作る前から完成品を予想できる場合もあるだろうけど、出来てみたら意外といい、なんてこともあるのかも?作ってみないとわからない事ってあるんだろうなぁ。