いつかは終わる話【映画「Perfect Days」】

映画「パーフェクトデイズ」見てきました。決して裕福ではないけれど自分で選んだ生き方をしている人は魅力的に見える(けれど…)という話でした。

役所広司演じる「平山」はトイレ清掃員。都内の古いがこざっぱりしたアパートに住み、仕事のある日もない日も規則正しく生活する。そんな彼の周りでもちょっとした変化はあり、彼の心中も揺れ動く…。

ぱっと見は貧乏そうな平山だが、整然とした部屋で古い小説や洋楽を好む彼の暮らしぶりからは、「育ちのよさ」を感じさせる。頑固に自分の世界に閉じこもるのではなく、仕事中フッと木漏れ日を見つめる心の余裕もある。周囲の人と必要最低限(ホントに最低限)のコミュニケーションもある。話が進むにつれ、何か過去に辛い体験があり今の暮らし(パーフェクトデイズ)を選んでいるようだ、と伝わってくる。

そんな日々がいつまでも続くのだろうか、続かないからこそこの暮らしが尊いのではないか。映像の美しさと相まって、最後はそんなことを感じさせました。

※このブログもまたぼちぼち更新したいと思います。