感じたものをどう生かすかという話【Zineと本のおはなし2】

こだわりを語る男ってカッコイイね
こだわりを語る男ってカッコイイね

前回もお邪魔したトークイベント「Zineと本のおはなし」第2弾。今回は手作り雑誌「Zine」ではなく商業誌、商業本を中心にそこから影響を受けての街ばなしになったのが印象的でした。

今回は宮崎の代表的なデザイナーで喫茶店「on live」も営む金丸さん、洋服店「wagon」経営の錦田さん、それにイベント「zine it!」主催のデザイナー、ゴトウさんの3人が登場。人生のベテラン金丸さんの生い立ちを伺いつつ、3人が影響を受けた雑誌や本を紹介していきました。

金丸さんが紹介したのは50年前の輸入雑誌「seventeen」。錦田さんは「ポパイ」。二人とも雑誌からファッション、ひいてはライフスタイルを意識するようになったそう。

「服を売るのでなくスタイルを売っている」「街の中でライフスタイルを見つけて欲しい。それに応える店は宮崎にあるはず」という言葉はよかったです。

いっぽうでゴトウさんは「サードウェーブ・コーヒー」ムーブメント発祥の地・アメリカはポートランドに最近行った体験を紹介。スターバックスなど大規模チェーン店とはちがう店と客のコミュニケーションを打ち出した「サードウェーブ」もモノよりライフスタイルを提案する店なんでしょうね。

ゴトウさんが紹介したのは最近亡くなった赤瀬川原平の本。改築などで残ってしまった建物の一部など街の変なものを愛でる「超芸術トマソン」、新聞の3行広告から勝手に物語を作っていった「東京路上探検記」などを紹介して、身の回りにあるモノも見方を変えると面白いというよねという話で。

今回、3人に通じていたのは「地元をもっと楽しもう」ってことでしょうか。3人が紹介した雑誌や書籍はその土地の面白いものを紹介していたけれど、そこで紹介されたモノをただ持ってくるのでなく、自分たちが暮らす場を面白くしようという精神をこの3人は持ってきたんだなぁと思ったのでした。

午後7時から始まって終わったのが9時半。さすがに腹も減ったし家に晩御飯もあったので早々に退散しましたがw、自分が影響を受けたものをどう社会に還元するか、そんな意識立ても大事だなと思ったイベントでした。出演の3人、会場の喫茶Quantumさんお疲れ様でした。