生きるなら面白くという話【雑誌「SWITCH」2015年5月号】

SWITCH 2015年5月号
かっこいい!

もうすぐ次の号が出てしまうのだけど、バックナンバーになっても入手できると思うので紹介。

雑誌「SWITCH」2015年5月号は「ジャズタモリ」と題して、タモリとジャズの特集でした。雪原で黒づくめのタモリがトランペットを吹く表紙のかっこよさに惹かれて店頭に並ぶ前に注文してしまったくらいw 誰が撮影したのかと思ったら繰上和美でした。納得。

ジャズも興味があるジャンルではあるけれど、今回はもう一つのテーマ、タモリについて。今号で紹介されているのは「いい大人」としてのタモリ像。テレビ番組で顔をのぞかせる大学の先輩が開いている岩手のジャズバーで先輩と繰り広げるジャズ談義の深さ。ウンチクを披露するのではなく曲から感じ取ったものを独特の言葉で表現し合う大人の男の会話。

タモリについてのインタビューも幾つかあり、笑福亭鶴瓶は「(タモリは)全てに対して造詣がある」と語っている。よく考えるとタモリが語らないジャンル、興味がないジャンルもあるはずだけど、一般的にそう思わせないのは、メーンより「副」が好きで、物事の中心より周辺に興味を持つというタモリの生き方にあるのかも。

「やる気のある者は去れ」というのはタモリの名言なんですが、それについて「やる気のある人って大抵物事の中心部分しか見ないんです。でも面白いものって意外とその周辺にあるような気がしていて。やる気のあるやつは真ん中だけを見ていきり立っているから、いつまでたっても面白いことができない」と今号のインタビューでも語っていた。

さらにそこから、タモリが好きなジャズの「即興」というものも考える。一人で好き勝手に演奏しても即興にはならないわけで、一緒に演じるプレイヤー、観客を意識しないと即興は成立しない。その瞬間にはやる気が出ているはずなんだけど、それは独りよがりではなく周囲を意識したやる気、ってことでしょうか。

やはり面白がって生きるのが正解ですね。