前向きな思いが伝わる話【感想・Zine It! Vol.7】

宮崎市で7回目になった、手作り雑誌「Zine(ジーン)」の販売イベント「Zine It!」。今回は福岡での同種イベント「10Zine」とのコラボということで、より多くのZineを見ることができました。関係者のトークも聞けて楽しかったですねー。

関係者トークではZineの魅力として「自分のやりたい環境を簡単に作れる」「(Zineは)『アレ読んだ?』が通用しない世界」「作り手のバックグラウンドが紙や綴じ方に出る」などうなづける指摘が。今回買ったZineも作り手の思いを感じたものが中心でした。そういう一期一会な感覚が楽しい。

宮崎の「Zine It!」は7年目、福岡の「10Zine」は6年目。「楽しい環境を一つずつ作ってきた」というコメントが印象に残りました。「地域を盛り上げるぞ」と大上段に構えず、「楽しくやる」といういい意味での軽さが結果的に街に魅力を与えているように思いました。カルチャーって自分の衝動から始まるものだからね…。

というわけで今回買ったZineは…

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映画・映画館について語った「CINEMARGIN」

宮崎市で自宅ショップを経営する女性布作家を取材した「わたしを生きる」

鉄塔への愛に溢れた「鉄塔」

柿の実が熟して落ちるまでを写真と文章で見届けた「柿の半生」

宮崎と鹿屋のお気に入りの場所やイベントを紹介する「FOR」

投稿雑誌の編集部での思い出を漫画形式で振り返る「なかのひとのはなし」

白魚の踊り食いやものまねショーパブ、細島港ガントリークレーン突撃取材などをまとめた「初体験記」

自分が欲しいもの、買ったものをイラスト付きで紹介する「ほしいもののーと2016」

でした。

取材する、文章を書く、レイアウトを整えるなどなど、対象への愛が形になったものに惹かれますねやはり。作者の前向きな思いを感じるのがZineの良さなのでした。