憧れられる存在を目指したい話【鑑賞「SWITCHインタビュー 達人達」】

NHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」はこまめにチェックしている番組のひとつ。最近のヒットは100回スペシャル「日野原重明×篠田桃紅」でしょうか。

104歳の医師・日野原重明と103歳の美術家・篠田桃紅。篠田さんの話を聞いている時の日野原さんがぼーっとしてたり、話が途切れたか取材者が間に入って質問したり、街頭インタビューで集まった質問に答えたりと異例な構成でしたがw、二人が今でも現役でいられる秘訣が伺えて興味深かったのです。改めて見直して、二人のいい言葉を拾ってみると…

「『私にはもっといいものが書ける』と思い上がっている。自分を買い被っている。謙虚な気持ちがない」(篠田)

「人間の迷いの形が文化。毎日絵を書いても一筆一筆いつも迷う。一生迷い。迷いと楽天的な部分が自分の中でやりあっている」(篠田)

「若い人に希望がないということは、先輩である我々があまり楽しそうではないから。憧れられないから。つまり我々の責任。私たちの力が足りない。」(篠田)

「出会いは人の一生を変える。希望を持つには社会の中に飛び込んで自分でチャンスを求めないと」(日野原)

「作り出すこと、始めることが私の生きがい。(医療以外の)世界に自分を放り込む情熱を持てている。人から『若いですね』と言われるのは、始めることを忘れないから」(日野原)

などなどが印象に残りましたね。「始めることが生きがい」というのはある種のリスクを負うこと。楽天的な部分と有責感を持ち、リスクを負うことが大事なのではないかと。「若い世代が希望を持てないのは、憧れられない我々に責任がある」と言われますが、いやいやこのお二人は十分憧れの存在。誰かのせいにせす自分の人生を生きる姿は魅力的ですねー。