女性らしさも様々という話【鑑賞・ガール展】

男性でも楽しめると思います。
男性でも楽しめると思います。

高鍋町美術館が「攻めて」きましたよ…。

今月28日まで開催中の「宮崎アーティストファイル『ガール展』」を見てきました。県外招待1人を含む10人の女性アーティストを美術館が選んで企画したグループ展。初の試みだそうで、タイトル通り女性らしさをどの作品からも感じました。

女性らしい作品といってもカワイイ、キモカワなど方向は様々。毒のある…「病んでる」というと言いすぎ?…作品もありました。

でもそんな作品でも、どことなくチャーミングだったり清潔感があったりする。男の作家だったらもう少し感情が強く出るのかも。絶妙の感覚だったと思います。その辺が「ガール」たる所以か?

会場内には作家を紹介するボードが置かれ「キュレーターズボイス」として各作家の特徴を要約してくれているのが、鑑賞の手助けになっていました。

個人的に気に入ったのはしおれた花をモチーフにしていた川畑清美(油絵)、鏡をうまく使う屈折した作風が波長に合った古庄千夏(彫刻)、異素材を複合的に使ってポジティブなメッセージを感じさせた杉尾幸(絵画、彫刻)でした。

次はどんなテーマで開いてくれるのか、興味深い催しでした。