世界を触って理解した話【鑑賞・3Dプリンティング展】

今月は2度の上京。今度は出張でした。会議が始まる前に「3Dプリンティングの世界にようこそ!」展(印刷博物館)、「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」(森美術館)、「Media Ambition Tokyo」(六本木ヒルズ)を見物してきました。

「3Dプリンティングの世界にようこそ!」展はタイトル通り、3Dプリンティング技術を紹介。以前、3Dプリンティングを中心にモノづくりについて書かれた「メイカーズ」を読んだこともあり興味のある分野。実際に3Dプリンティングで出来たモノを見たのも今回が初めてでした。

写真 1いやぁ、思ったよりシッカリズッシリしたモノが出来るんですねぇ。「どうせ作れてもすぐ壊れるようなヤワなモノしか出来ないんでしょ」と勝手な印象を抱いていたのだけど、それは間違いだった。

一部触れない展示品もある中、「これはぜひ全国で展開してほしい」と思ったのが本物と同じ色形、重さまで一緒の土偶のサンプル。宇宙人みたいな形で有名な遮光器土偶を実際にもって鑑賞できる。意外な重さにびっくりした。本物はなかなか触れないので、ケース越しに見ることは出来ても持つことは出来ないもんねぇ。視覚だけでなく触覚も使って鑑賞できるのはたいへんな進歩だと思う。

ほかにも義足とか、身近なところではスマホケース、アクセサリーなどもあった。本で読んだだけではピンと来なかった3Dプリンティングが現物を見ると少し分かった気がする。

個人的にモノづくりをしている人たちにとっては大変な技術革新には違いないし、一般の人でもたとえば家の中で、パッキンだのネジだの、ちょっと壊れたモノを3Dプリンターで作り直す、ってのはありなのではないかな。そんな例なら小型の3Dプリンターで良いわけだし…。そんな可能性を感じた展示会でした。